桐朋学園大学音楽学部ピアノ科卒業。この間、三浦 浩、御木本澄子、高良芳枝、安川加壽子の各氏に師事。1978年に来日したオリヴィエ・メシアン夫妻と出会い、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に留学、ピアノをイヴォンヌ・ロリオ、室内楽をモーリス・クリュット、ブルーノ・パスキエの各氏に師事し、1981年にピアノ科、1982年に室内楽科をそれぞれ一等賞を得て卒業。1982年には、パリ・エコール・ノルマル音楽院に在籍し、審査員全員一致で演奏家資格を得る。さらにジェルメーヌ・ムニエ、ヴラド・ペルルミュテール、ゲオルギー・シェベック、ヴラディミール・ホルボフスキーの各氏について研鑚を積む。
1982年から1984年にかけて、ヴィオッティ、カタンツァーロ、パリ国際室内楽ほかの国際コンクールに上位入賞、また1989年にはローマ、アヴェンティーノ音楽祭にて最優秀演奏賞を受ける。
1984年より、パリを拠点とし、内外で演奏活動を行っている。
これまでに、パリ・シャンゼリゼ劇場、及びサル・ガヴォー、東京・紀尾井ホール、ロンドン・セントジョンズ、ローマ・テアトロギオーネなど世界各地の主要ホールでのリサイタルのほか、NHK交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、ミュンヘン交響楽団、ポーランド国立クラクフ交響楽団、ザルツブルク室内管弦楽団、ベルリン室内合奏団などと共演。室内楽の分野では、ウィーン弦楽四重奏団、ザルツブルク・モーツァルテウム四重奏団、またウェルナー・ヒンク、ピエール・アモワイヤル、ヴラディミール・メンデルスゾーン、ダニエル・グロギュラン、ブルーノ・パスキエの各氏らと、欧州各国および日本で定期的に共演している。
外務省、国際交流基金の派遣で、中南米諸国、北アフリカにも演奏旅行を行い日本文化週間等の催しに参加するほか、ユネスコ及び国際ロータリーの招待に応じ、慈善演奏会を米国、フランス、アルゼンチン他の各国で行っている。
1996年より2007年まで、バルセロナ・カレーロ音楽院教授。イタリア、スペイン、ポルトガル、韓国及び日本国内でも、公開講座、夏期講習の指導を行う。さらに1998年からは定期的に米国に招かれ、演奏会のほか、ハートフォード、南イリノイの各大学で公開講座を行っている。
また近年、ロンドン、ポルト、メシアン(パリ)、セニガリア、イブラ等の国際コンクールの審査員として招聘されている。
これまでに、バッハからメシアンまでのレパートリーを収めたCDが、フランスとスイス、及び日本でリリースされている。